
一般男性の約15%に見られる精索静脈瘤。
今回は中学3年生の頃から精索静脈瘤を患い、高校3年生の時に手術を決意した自身の体験談を語ります。「手術ってどんな感じなの?」「手術後はどういった変化があるの?」といった疑問についてお答えできればと思いますので、参考にして下さい。
病気について詳しく知りたい方は他のwebサイトをご参照ください↓
高校生で手術を決意した訳
私が初めて精索静脈瘤に気づいたのは、高校3年生になってからです。中学生の頃から精巣がボコボコしていたのですが、特に違和感を感じることもなく気にもかけていませんでした。
しかし高3になったある日、お風呂に入っていると、明らかに左の精巣だけ垂れ下がりボコボコしていることに気がつきます。不安になった私はネットで原因を調べました。
すると、精索静脈瘤だということが判明しました。調べたところ、精索静脈瘤には1〜3までのグレードがあり、その重症度によって値が変わります。ちなみに自分のグレードはマックスの3でした。
これは直ちに病院に行かないといけないと思い、まず母親に相談しました。当時、思春期真っ只中の私にとって話を切り出すのは容易ではなく、とても苦労したのを覚えています。
病院には2回行きました。1回目は検診で、2回目は手術です。
検診では、ボコボコしている精巣の部分にエコープローブを当て、精索静脈瘤かどうかを判断します。診断が終わると医師に「この病気は特に放っておいても大丈夫ですが、将来子供を産めない可能性はあります。将来不妊に悩まれたら手術を受けるといいんじゃないですかね?」と言われました。
確かに医師の言う通り、なにも高校生で手術を受ける必要はなかったかもしれません。
しかし私は、不妊云々の話ではなく精巣の見た目が嫌だったので、高校生という若さで手術することを決心しました。
精索静脈瘤の手術は医師の技量にもよりますが、日帰り手術が可能です。日帰り手術は短時間で終わって何度も病院に通わなくて済むので、お勧めします。ちなみに私は日帰り手術を受けました。
手術の体験談
手術当日は特に緊張することもなく、病院に向かいました。病院までは自転車で行ける距離でしたが、手術後1週間の運動禁止を命じられていたのでバスで向かいました。
病院に到着すると思ったより患者さんが多くて驚きました。泌尿器科というと男性の割合が多いイメージがありますが、案外女性の方もおられました。
さて、受付を済ませしばらくすると私の名前が呼ばれました。そして手術室に入ると、私は衝撃的な光景を目の当たりにします。
なんと、女性の看護師さんが2人もいるではありませんか!
流石に精巣の手術となると、男性の看護師さんと院長、もしくわ院長1人で行われるものだと勝手に思い込んでいました。もちろん、電話で予約する際に手術形態についてまで訊ねる訳がありません。
心の準備も儘ならないなか、看護師さんは私にズボンと下着を脱ぐよう命じました。当時18歳だった私は、女性に自分の性器を見られたことがなかったので緊張と同時に複雑な気持ちが芽生えました。
下着を脱ぐとまず初めに、陰毛を剃る作業をおこないました。陰毛を剃る理由は、手術の際、性器の横にメスを入れるので陰毛が邪魔になるためです。私はてっきり自分で剃るものだと思っていましたが、看護師さん2人が剃ってくれました。
その作業が終わると、とうとうメスを入れる作業に移ります。もちろん麻酔はしますが、全身麻酔ではないため、皮膚や静脈を切られている感覚はあります。ただ手術中の痛みはあまりないため、御安心ください。
手術を受けられる際の注意点
手術を受けられる際の注意点として、水分を取りすぎないようにすることが挙げられます。
実際私の場合、手術が予想以上に長引き3時間近くかかったため、トイレに行きたくても我慢する以外方法がありませんでした。
手術前はどうしても緊張のあまり喉が渇いて、水分を必要以上に補給しがちになりますが、最低でも3時間はトイレを我慢できるように備えましょう。
手術後の体の変化・禁止事項等
手術後は1週間入浴・スポーツが禁止されます。また術後2〜3日以内の飲酒も禁じられます。手術当日の夜はシャワーを浴びることもできません。翌日からはOKです。
術後は精巣が腫れ、黒もしくは紫色に変化します。私は左精巣を手術したのですが、右精巣も紫色に変化し、とても不安になりました。しかし、しばらくすると元の色に戻ったので問題ありません。
また、私の場合、術後3日目ぐらいに耐えられないほど精巣が痒くなり、痒み止めをもらったのですがそれもしばらくすれば治りました。
最後に
私は手術に満足しています。ずっと気になっていた精巣のボコボコも消えて、見た目的にも美しくなりました。
手術はそんなに痛くなかったので、精索静脈瘤に悩まされている方は、是非一度近くの泌尿器科を訪れてみては如何でしょうか?