
経団連会長(一般社団法人日本経済団体連合会会長)であり、株式会社日立製作所取締役会長件執行役である中西宏明が、6月1日で退任することが明らかになった。
では一体退任を決意した理由は何なのだろうか。解説していきたい。
退任の理由はリンパ腫が原因
中西宏明会長(74歳)は、2019年5月にリンパ腫の治療を受けており、翌年9月に復帰した。症状は完全に回復したかのように思われたが、2020年7月に再びリンパ腫の再発で入院していることが明らかになった。
今回の退任を決意した理由も、リンパ腫の再発が原因と思われる。
リンパ腫とは

リンパ腫は「血液癌」の一種で、白血球の一種であるリンパ球が癌化したもの。リンパ節やリンパ管、脾臓、胸腺、扁桃などリンパ系の組織で発生することがあります。
リンパ腫は大きく分けると2種類あり、一つは「ホジキンリンパ腫」とよばれるもので、これは遺伝的な要素が大きいとされています。20〜30代と比較的若い世代の患者が多いことが特徴です。
もう一つは「非ホジキンリンパ腫」で、こちらは「ホジキンリンパ腫」と比べて悪性度が高く、高齢者の患者が多いのが特徴です。原因はウイルス感染だとされています。
リンパ腫についてもっと詳しく学ぶ↓
リンパ腫の種類 - リンパ腫のお話