ノババックス製ワクチンの特徴を解説!mRNAタイプじゃない?重症化予防100%って本当?

2022年初頭から1億5000万回分の供給が開始されるノババックス製ワクチン。武田薬品工業が国内生産、流通を担う予定だ。

ブースターも視野に入れているノババックス製ワクチンとはいったい何なのか、どういった特徴があるのか、わかりやすく解説していきたいと思う。

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特徴その① 変異株に強い!

2021年6月14日、米バイオ製薬ノババックスが開発したノババックス製ワクチンの臨床試験が行われた。

アメリカとメキシコから18歳以上の約3万人が治験に参加し、内コロナ感染が確認されたのはワクチン投与グループの14人とプラセボ(偽薬)投与グループの63人合わせて77人だった。

ワクチン投与グループでは中程度〜重度の症状の患者は1人もいなかった。

この治験では変異株も含めた新型コロナウイルスへの有効性が試されていて、割合でいうと実に90.3%の有効率であった。

また、主な8種類の変異株に対しては93.2%の有効率が示されており、変異株に強いワクチンとして注目を集めている。

特徴その② mRNAタイプじゃない!

現在日本で普及しているワクチンは主にモデルナとファイザーの2種類であるが、それらはどちらもmRNAタイプのワクチンである。

mRNAタイプのワクチン接種は世界初の試みとなるので、それを不安視する人が多いのが現状だ。

一方ノババックス製ワクチンはmRNAタイプではなく、遺伝子組み換えタンパク質のワクチンである。

遺伝子組み換えタンパク質のワクチンは、mRNAタイプのワクチンに比べるとこれまでの研究蓄積が豊富なので、安心して接種を受けられるのが特徴だ。

特徴その③ 重症化予防100%は本当!

先述した2021年6月14日の約3万人を対象にした臨床試験で、コロナ感染が確認されたワクチン投与グループ14人のうち中程度〜重度の症状の患者は1人もいなかったため、ノババックス製ワクチンは重症化予防100%と言える。

これに比べファイザー製ワクチンは重症化予防93%と、少しだけ下回っている。

2度〜8度の冷蔵保管が可能!

モデルナ製ワクチンやファイザー製ワクチンは、冷凍保存をしなければならないため、保管できる場所や施設が限られていることが問題視された。

しかしノババックス製ワクチンは、2度〜8度の冷蔵保存が可能である。

このメリットはかなり大きい。

まとめ

ノババックス製ワクチンはかなり前から供給が検討されていたが、製造の遅れや資材不足が原因で引き伸ばされてきた。

今回ようやくその供給に現実味が帯びてきたので、更なる期待が高まる。

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